カボチャとキャベツと、天使と悪魔と、ちょっと残念
キャベツを齧るより、カボチャを齧る方が確実に人相の悪くなるハムスター
食べ物が平べったいか、丸っこいかの違いだとは思うんだけども。
さて、本棚にスペースを作るために、子どもたちの古い本を片付けていたら、
去年、ドイツで行ったファッションショーのパンフレットが出てきた。
ショーはアニャ・ゴッケル達の英国系(ただしゴッケルはドイツ生まれ)デザインが多かったが、
パンフレットはドイツ向けに作ったつもりなのか、モダンというよりクラシカルで、
その中でも、ページ違いのこの二人の写真を 「いいね」 と思った。
ちょうど悪魔と天使、という感じだ。 ………天使のつけまつげは、ちょっと笑えるが。
捨てたつもりだったのに、こんなところに紛れ込んでいたのか、と、
記念に写真を一枚二枚。
保育園や、小学校1,2年の時にお抹茶BOYが読んでいた本を、葛飾区の図書館に持っていくことにした。
区の図書館には、「差し上げます」、のコーナーがあって、
読まなくなった本を置いておいたり、持って帰ったり、という本棚が準備されているのだ。
以前、お抹茶BOYが置きに行ったとき、すぐに幼稚園生くらいの子がやってきて、
(彼の置いた本を選び)、大事そうに持って帰ったから、とてもうれしかったようだ。
小さい子が読むから、と、お抹茶は、表紙を拭いたり、破けたところを修正テープで直したり、
音の出る本の電池を入れ替えたり、いろいろやっていた。
司書さんに一声声をかけて、本棚に本を並べ始めたら、
すぐに寄ってきたのは、子供ではなく、大きな袋を持ったお爺さんだった。
彼は、我々が置き終わるのを待っている様子だった。
「………………」
嫌な感じはしたのだが、爺さんは他の本を見るふりをしたりして、我々の近くから離れないし、
『読まなくなった本を置いて、欲しい人が持っていく』 というシステムなのだから、文句は言えない。
案の定、置き終わって本棚を離れたらすぐに、今、置かれた本をすべて自分の袋に詰めてしまった。
「あの爺 ぁ、家に子供がいるんならいいよ、でも……(違うと思う)」
図書館の奥の方に本を借りに行っていたお抹茶も、気になって戻っていたようだ。
彼は、BOOK OFFに持っていくか、図書館にあげるかを悩んだあとに、
子どもの本は、ただであげる、と、決めたのだ。(←自分も貰った本だから)
どんな子が持っていくか、気になっているのだ。
「あいつ、ホームレスっぽかった。本、汚されないかな」
「すぐにBOOKOFFとかに持っていくから、大丈夫だよ」
「…………うん。 せっかく、新しい電池、入れたのにな」
悔しそうな彼に、なんと言ってやればいいのかわからなかった。
本が好きで、大事にすることをいつも褒めていたのだが………
下の本(画像は拾った)が、彼がずっと大好きで、新しい電池を入れて図書館まで運んだ本だ。
私は、「そこまでする(電池を変える)必要はない」、と言ったのだが、
「小さい子は、押して音が出ないと、いい本だってことがわからないから」 と、
音の出る状態で受け取ってほしくて、新しい電池を入れ替えたのだ。
「今度持って行く時は、周りに子供がたくさんいる、午前中にしようね」
BOOK OFF経由ででもいいから、どこかの子供の手に届くといいな。