ブログ引越し検討中 (仮住まい)

yahooブログからの引越しを検討中です。現在テスト使用中。

書き忘れてた読書録 『たぶんねこ』

新潮文庫 畠中恵しゃばけシリーズ 『たぶんねこ』 読了。
名古屋からの帰りの新幹線で、読み終わったんだった。

イメージ 1

写真左:肉球ギフト http://sanpasta.ocnk.net/product/489
写真右:ニャシュマロ http://www.nekobu.com/blog/2015/01/post-481.html
(双方とも通販があるようなので、転載しても罪はないでしょう。写真を拾っていて見つけました)


表題作の「たぶんねこ」よりも、第1話の「跡取り三人」が好き。
老舗の跡取りたちが3人が、(親の力を借りずに)誰が一番稼げるかの勝負をする羽目になり、
それぞれに考え、互いを思いやり、力を合わせたりして、難問を解決する話。
こうやって跡取り同士を若いうちから親しくさせておくのも、
江戸の時代から行ってきた商家の知恵だったかもしれないなあ、と思った。
また、稼ぐことの難しさを実感して、凹んだり、初めてお金を稼いでうれしそうにする若旦那を、
どこかで実際に見た気がするのは、たぶん、現代でもありそうなことを、小説に入れ込んでいるからだろう。
と言うよりも、いつの時代でも同じなんだろうな。
和菓子屋の小僧さんのお話、「くたびれ砂糖」も、働くイマドキの若者の問題と共通するようで面白かった。

しゃばけシリーズ、毎回面白いものの、少しずつ物足りなかったりするのだが、
今回は突っ込みどころがありながらも、(同シリーズの他の本よりも)楽しめました。