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読書録 『秘密の友人』

アンドリュー・クラバン  『秘密の友人』 角川文庫 読了。
 
 精神科医コンラッド殺人罪で起訴された少女エリザベスを看ることになった。 華奢で息をのむほど
 美しい彼女だが、ひとたび精神のバランスを失うと、信じられない腕力で人を殺してしまうのだという。
 エリザベスは、殺人を犯したのは自分ではなく、自分にしか姿の見えない架空の人格 「秘密の友人」 の
 仕業なのだと訴える。
 妄想と現実が交錯する彼女の話に次第に引き込まれていくコンラッド。そんなある日、二人に恐ろしい
 事件がふりかかる。  (Bookデータベースより)
 
 
 
キース・ピータースン名で発表した小説はほとんど読んでいるのだが、
別の名前(ピータースンとクラバンは同一人物)で出しているこれだけ読み飛ばしていた。

この作品に関しては好評で再版もされてるし、いつでも手に入りそうだし、と、思ったせいもある。
 
         もっと早く読めば良かった~ めちゃくちゃ面白い。 
         ノンストップでした。
 
キース・ピータースンにしても、アンドリュー・クラバンにしても、
頭脳明晰なキャラクターに説得力がある……
   それが分かったら超能力だろ、とか、偶然当たってただけで同じ確率で他の可能性あるだろ、とか、
   専門家って設定なんだろうけど、いろんな事を良く知ってるなあ~という説明でなく
………“説得力”があるのが特徴で、だから、このペンネームを使い分ける作家が
“同一人物”だという説明がなくても、私にとっては、とても似通った主人公の出てくる作品群だったわけだが。
 
頭脳明晰なくせに、ぼろぼろになって頑張る姿や、頭脳以外はパーフェクト出ない様子が
エンターテイメントだなあ、と、思った。
強いていえば、ネイサンのカッコ悪さや、頑張り方は、
ガダラの豚3に出てきた大学教授(だったっけ?)に共通する部分があったりしました。