映画鑑賞録 『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』

ANIMAXでやっているので、録画がてらに鋼の錬金術師を観てます。
『嘆きの丘の聖なる星』、っていう映画版オリジナルストーリー。
wikiを見たら、脚本はあの真保裕一（『ホワイトアウト』等の小説家）のようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8B%BC%E3%81%AE%E9%8C%AC%E9%87%91%E8%A1%93%E5%B8%AB_%E5%98%86%E3%81%8D%E3%81%AE%E4%B8%98%E3%81%AE%E8%81%96%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%98%9F

さて、
これが大人向けの映画だったら、そこそこのストーリーで悪くないかもしれない。
でも鋼錬は元気いっぱいの少年が駆け回ることで悲惨なストーリーを緩和して、
仮にも子供向けの冒険劇（？）にしてたんではないか？

それぞれの集団に正義がなくはないんだけど、思い込みや復讐心に心を食われた人間がたくさん。
それ以上に、欲にかられた人間がたくさん。
残酷な絵はそれほど多くなくても、残酷なお話がたくさん。


　　　　　　　一緒に見ていた、お抹茶BOY（小学生）が黙り込んでいく………ううう

一応、ラストは錬金術でとってつけたようにハッピーエンドっぽく収めてたんだけど、
全体の暗さ、悲惨さが何とも言えない。


なお、作画が少々テレビ版と違ってて、特にモブシーンなんかがジブリっぽい。
谷の人々が避難しようとしているシーンなど、風の谷のナウシカだ。
この話って、別にエドとアルがいなくても成り立つんじゃないか？　という疑問を抱く。
この二人のデザインもどことなく違うし。
　　　　　　　　　　　　　違和感があるほどじゃないけど……髪型がちょっと違うのかな？
そうそう、この話の主人公（？）のジュリアが賢者の石を飲んだ時の姿は、
高橋葉介の描く女の子にそっくりです。　


もちろん、金返せ（←テレビだから、大して払っているわけじゃない）ではないけど、
いつもの鋼錬じゃないなあ、っていうのが感想です。

上の方にも書いたと降り、普通にこれだけの映画だと思ってみれば佳作で、おもしろいですよ。